発達障害　ＡＤＨＤとは

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ＡＤＨＤとは？

ＡＤＨＤとは、以下の３つの症状が強く出ている事を言います。
その３つとは、

 

・不注意
・多動性
・衝動性

 

です。

 

ＡＤＨＤという名前が使われたのは最近で、
昔は障害として認知されておらず、

 

「落ち着きが無い子」
「じっとしていられない子」
「変わった子」

 

のように、
個性や本人のやる気、しつけが原因と考えられていました。

 

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ＡＤＨＤの原因

ＡＤＨＤのはっきりとした原因は、いまだ解明されておりません。

 

現在、有力な説は、
脳の前頭野部分の機能障害だと言われています。

 

以前から、本人のだらしなさや、しつけが原因だという人もいますが、
そんなことは有りません。

 

親の遺伝は関係ある？

 

親がＡＤＨＤが、子に遺伝するのかという疑問があるでしょう。

 

実は、ＡＤＨＤは親からの遺伝が原因になって発症する可能性が
ゼロではないと言われているようです。

 

ただ、これもまだはっきりしたことはわからず、
医学的には確定している事ではありません。

 

ＡＤＨＤの特徴

ＡＤＨＤの特徴は、

 

・不注意
・多動性
・衝動性

 

と大きく３つに分けることが出来ます。
また、症状の発症は、どれか１つの場合もありますし、
複数発症する場合もあります。

 

不注意

忘れ物をしやすく、物をなくしやすいです。

 

注意力が散漫です。
その反面、好きな事に対しては異常な集中力を発揮します。
この場合、集中しすぎて、別のことへの切り替えが出来ません。

 

不器用な場合が多いです（縄跳びが出来ない等）。

 

幼い子供の場合、ＡＤＨＤでなくとも忘れ物をしやすいので、
判別がつきにくいです。

 

多動性、衝動性

 

落ち着き、じっと座っていることが苦手で、
授業中など、歩き回ってはいけない場面でも、構わず歩き回ります。

 

乱暴になりがちで、ちょっとしたことで、手を出してしまったり、
大声を出してしまったりします。

 

衝動的に不適切な話をしたり、自分の話ばかりを繰り返したりします。

 

混合型

 

不注意、多動性、衝動性の複数の特徴がみられる状態です。

 

どちらの状態が強く出るかの度合いは人によって様々です。

 

ＡＤＨＤの治療、改善

「ＡＤＨＤって、治療して治るモノ？」
「そもそも、治療ができるの？」

 

ＡＤＨＤの完治は現在の医療では難しいですが、
本人の努力や、親の協力をもとに、症状を緩和させ、
社会的な自立を目指す訓練を行ったり、

 

薬物による療法で、症状を改善させる方法があります。

 

療育による改善

 

療育での改善では、本人がスキルを習得したり、
親が子育ての工夫をする仕方を学ぶように、
最終的には、本人が社会的自立を目指します。

 

ソーシャルスキルトレーニング

 

社会生活を送るためには、どうしても人間関係や、
その他の良識的な行動が必要になります。

 

ソーシャルスキルトレーニングでは、そうした社会生活を送るための、
対人関係や集団行動をうまく行う方法等を
学んでいくトレーニングです。

 

ペアレントトレーニング

 

ペアレントトレーニングとは、保護者がより良いかかわり方を学び、
日常の子育ての悩みを解消して、楽しく子育てが出来るように
トレーニングする内容になっています。

 

子どもに対する注意や、アドバイスの仕方を学べ、また、
子ども本人の自己肯定感を育てることが出来る褒め方等を学びます。

 

 

このような療育は、児童発達支援事業所や、発達専門の病院などで
学ぶことが出来ます。

 

薬物治療による改善

 

 

ＡＤＨＤは薬物による改善も可能です。
しかし、ＡＤＨＤの改善は、服薬している間だけになります。

 

薬の効き方は個人によって違いがあり、
また、副作用の出方も同様に異なります。
ことのため、医師と相談しながら使用する必要があります。

 

アトモキセチン

 

注意力を高め、落ち着きを取り戻すために用いられます。
ＡＤＨＤの治療にたいして承認されている薬です。
薬事法における劇薬です。

 

副作用は、食欲不振や吐き気、腹痛などの胃腸関係の症状です。
また、だるさ、吐き気、発熱、発信、黄疸、アナフィラキシーなど、
重い副作用が出る場合もあります。

 

重い副作用はめったに出ないようですが、
初期症状等に念のため注意しましょう。

 

メチルフェニデート

 

精神症状を改善するために用いられます。
不注意、多動性に、有用です。
この薬も劇薬に指定されている中枢神経刺激薬です。

 

ＡＤＨＤを持つ子供には鎮静効果があり、衝動的な行動が軽減し、
学校生活や他の作業に集中できるようになります。

 

副作用として、口の渇き、食欲不振、吐き気、便秘、不眠、頭痛、体重減少が、
みれらるようです。

 

注意しなければならないのは、長期間多めに摂取すると、
薬をやめにくくなり、急に中止すると、
強い不安感、いらいら、不眠、けいれん、混乱、幻覚など思わぬ症状が
表れることがあるようです。
この場合は、徐々に減少すれば大丈夫ですが、
服用方法には、医師の管理が必要になるでしょう。

 

薬物療法は、療育のサポートで行うのがいい

 

手っ取り早く症状が改善するからと言って、
薬ばかりに頼ってしまうと、体が薬に依存して抜けられなくなります。

 

薬物療法は、療育のサポートとして！

 

まずはしっかり療育で、トレーニングを行い、
症状がひどくてトレーニングがままならない状態であれば、
薬物療法を少しづつ試してみて、
最終的には、薬に頼らなくても、社会的に自立できる事を
目指しましょう。

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