発達障害児の勉強が進まない時に親が考えるべき事とは?
発達障害と診断された僕の息子も、
小学二年生になりました。
小学二年生になると、勉強も難しくなり、
本人も、なかなか勉強が理解できずに悩んでいるようです。
学校からは毎日宿題は出ますし、
うちでは通信教育も取っていて、
家では20分から30分ぐらい勉強する時間があれば
全部終わるのですが、
一度、わからないところで引っかかってしまうと、
理解できずに、勉強に時間がかかりすぎてしまい、
そのうち、本人が飽きてしまうという状態になってしまいます。
そこで、父親の僕は、
「勉強しろ!」
と一喝すればしぶしぶ勉強はするのですが、
そんな事をしても本人が勉強嫌いになるだけです。
本人が自らやる気を持って
そして、楽しんで勉強に取り組むためにはどうすればいいでしょうか?
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うちではこんな問題が苦手です
僕の息子はこんな問題が苦手のようです。
・10が10個ある
小学二年生になると、10〜1000までの大きな数字を扱います。
そこで、考えやすい様に、
10が10個あるグループと、
10が5個あるグループを足すといくつ?
こんな問題が出されるんですが、息子はこれがなかなか理解できません。
(゚Д゚)ノ
「10が10個と10が5個だから15個!」
本来は、
10が10個だと、全部で100。
10が5個だと、全部で50.
合わせると、150。
なんですが、これがなかなか理解できないようです。
・23−17が苦手
小学二年生になるとひっ算が出てきます。
息子はひっ算の引き算が苦手です。
でも、苦手でも、こんな引き算は得意です。
23−11=
答えは12ですね。
苦手なのはこういう引き算です。
23−17=
つまり、くり下がりがある引き算が苦手なんですよね。
(゚Д゚)ノ
「3から7を引くと・・・引けない!」
この場合は、10の位から10を貰って・・・という事が、
必要になってくるんですが、
その部分が、イマイチ理解できていないようです。
この2つの事について、僕が実際に息子と取り組んだ内容をご紹介します。
考え方を変えてみる
「10が10個ある」と言われると、僕たち大人ですから、
何となくわかりますが、子供はよくわかりません。
もしも、それが発達障害児であればなおさらピンとこないでしょう。
(゚Д゚)ノ
「10が10個って、何が10個?なんで10個が10個ある??」
確かに混乱しますね。
この場合、僕はお金に置き換えてみました。
つまり、10が10個ではなく、
(`・ω・´)
「10円玉が10個あったら、いくら?」
(゚Д゚)ノ
「100円!」
そうすると、息子も実際に10円玉を持ちながらの説明ですので、
頭の中でイメージしやすいです。
また、イメージしにくければ、実際にお金を出して数えてみても良いです。
「10が10個」だと、
何が10個あって、それが10個?とイメージしにくいですが、
「10円玉が10個」だと、
いつも財布の中にある10円玉ですから、
イメージしやすいんですね。
このように、よく読むと“イメージしにくい”問題があります。
健常児ではすんなりイメージしやすいかもしれませんが、
発達障害児ではイメージしにくい問題もたくさんあります。
お子さんがイメージにしにくいと感じていたら、
イメージしやすい形に持って行ければ、問題も解けるようになりますね。
後は、「10が10個」や「100が5個」などの問題が出た時に、
子供が自分で、
「10が10個という事は、10円玉が10個あるという事だから・・・」
と自分で発想の転換が出来れば良いと思います。
基礎に戻る
問題「23−17=」が苦手の場合は、一年生でやった引き算の問題が
苦手という事が原因ですね。
小学一年生では、
9−6=
という問題から、
10−9=
という問題になり、
12−8=
こんな問題も出ます。
そして、小学二年生になると、
23−17=
という問題が出るんです。
つまり、算数は小学一年生からの積み重ねなんですよね。
そこで僕は、息子に、
小学一年生のドリルを購入し、
毎日引き算を練習させています。
小学一年生の問題は比較的簡単で、
息子も得意になって問題を解きます。
息子には小学一年生の問題を解くことで、
自分に自信をつけてもらいたいと思っていました。
また、何度も解くことで苦手意識を持つ“引き算”を
“自分は得意だ”という気持ちを持ってもらいたいとも思っています。
それに、何度も引き算の問題を解くので、
「23−17=」を解くために必要な基礎学力も身につきます。
つまり、小学一年生の引き算の問題を
ある一定期間、繰り返し解くことで、
小学二年生の引き算を解くための、
“自分への自信”と“基礎学力”を身に付ける事が目的です。
「23−17=」の問題が解けないからと言って、
「健常児の小学二年生の学力に追いつかなきゃ!」
と思い、
焦って別の学習を始めたり、
「23−17=」の問題をほって置いたり、
「あーもー!なんで、こんな問題がわかんないの!!」
と怒ってみたところで、何も変わりません。
息子はまだ小学二年生なので、
まだまだ、基礎に戻ってしっかりと学習することが重要なんです。
その点は、発達障害児でも健常児でも同じです。
人生の先はまだまだ長いですから、
焦って先に進むより、今の時点では少し戻って、
基礎学力と、自信を付けさせることを優先させました。
本人にとって最良の方法を選択しましょう
「発達障害児だから、他の子に追いつくために、
たくさん勉強させないと・・・」
と、焦ってたくさん勉強させたり、先に進んだとしても、
あまり良い結果にはなりません。
本人がやる気を失ってしまう可能性があり、
そうなると、どうしようもなくなります。
結局勉強って、本人次第ですからね。
親がやるべきは、
子供が苦手意識を持っていたら、
苦手意識をなくすためにどうすればいいのか、
上手くサポートしていくことだと思っています。
問題のイメージがしにくかったら、
しやすい形に導いたり、
苦手意識を持っていたら、
基礎と自信を付けさせたり、
こういう事が大切ですね。
発達障害を改善する方法とは?
発達障害に役立つ書籍や情報を厳選して、
ランキング形式にしました。
脳科学専門の澤口先生の著書
ホンマでっかTVで有名な脳科学専門の澤口先生。
あの澤口先生が書いた、発達障害を改善し、予防する方法が
本書です。
澤口先生は、発達障害の改善に取り組んでおり、
発達障害児の脳機能を検査し、
改善法を授け、結果を出してきました。
本書では、実際に澤口先生に相談がされた内容と、
どんな解決方法を教えて、どんな結果を出してきたのか。
また、本書では0歳〜7歳まで、
どのような対応をしていけばよいのかが、
事細かに書かれています。
澤口先生が書かれている、
「発達障害は改善できる」という言葉は、
発達障害児を持った親御さんに、
希望を持たせる十分な言葉でしょう。
デメリット
・文章が専門的なので読みにくい
・タイムリミットは7歳まで
メリット
・何をすればよいのかがわかる
・0歳〜7歳まですべき事としてはいけない事
・希望が持てる
感想
有名な澤口先生の著書という事で興味を持ちました。
発達障害を改善するために、かなり具体的な手順を細かい理論と共に解説しています。
自身が受けた教育相談の内容なども載っており、
自分の子どもの発達障害を改善しようとする親御さんにとっては、
とても参考になる書籍です。
改善するためのマニュアル
様々な臨床結果、臨床経験を元に、発達障害の改善方法をまとめたマニュアルです。
このマニュアルに書かれている内容は、現代の医学や一般的な常識に
とらわれていない内容になっています。
しかし、今まで実践してきた人の中には、全く効果を感じなかったという人は、
いないという、改善方法を記したマニュアルです。
マニュアルの元になっているのが、臨床結果や臨床経験なので、
既にある実績をもとにマニュアルが作られているという事です。
食事制限や、脳機能を上げるための作業を行う事により、
改善へ導くマニュアルになっています。
デメリット
・発達障害についての特徴、原因、対処法などはほぼ触れていない
・年齢制限がある
メリット
・効果が全くなかった方がいない
・何をすればよいのかが具体的にわかる
・特典が満載
感想
発達障害を改善するための具体的なマニュアルです。
また、本教材ではアスペルガーと表現していますが、
その中には、ADHD、自閉症も含まれています。
食事制限などで発達障害の改善を目指していくマニュアルですが、
既に、臨床結果が出ている方法を元に作られたマニュアルですので、
多くの方にとって、かなり実現性は高いと言えます。
育児書で大人気の著者
育児書で大人気の著者が初めて明かす
悩みながらつかんだ“笑顔”で子供と向き合うヒント
著者 立石美津子氏には、16歳になる息子さんがいます。
その息子さんは、自閉症児なんです。
赤ちゃんの時からチョットした異変に気付き、
医師からの「自閉症」と言われ、
どんな学校にするか、どんな学級にするかの葛藤など、
発達障害児を持つ親ならではの考えや気持ちが
よくわかります。
また、子供が成長する中で、様々な選択する場面に出くわしたときに、
どんなポイントで選べばよいのか。
その選択基準もよくわかるようになります。
発達障害児を持つ親なら、本書を読むことで著者の気持ちに
共感できる部分が多くあるでしょう。
デメリット
・悲観しやすい人は要注意
・“治す方法”は無い
メリット
・何が起きたのか共感が出来る
・今後の事が予想できる
・子供がすくすく育つには何が必要かがわかる
感想
発達障害のお子さんを抱えた親御さんは、
いろんな悩みを抱える事になるでしょう。
本書では、著者の経験を元に語られているので、
共感できるポイントがたくさんあります。
また、今後どのような子育てが必要になってくるか、
本書で予習することが出来ます。